この記事を読んでわかること
- Gitでよく使う基本コマンドの役割と使いどころ
git statusgit diffgit addgit commitgit pushを中心とした基本の流れ- Git初心者で、まずは個人開発に必要な範囲から覚えたい方向けの内容
※ この記事は Git初心者向けで、個人開発を前提にまとめています。複数人での運用や Pull Request を前提とした内容には触れていません。
2026-04-07追記
ブランチの命名ルールもあわせて見たい方向けに、関連記事として Gitの命名法則とコマンド備忘録 を追加しました。
Gitを使い始めたばかりの頃は、コマンドの種類が多く見えて「何をいつ使えばいいのか」がわかりにくいものです。
私もGitを使い始めたばかりの時は、作業したらとりあえず git add .からのgit commit -m "コメント"で運用していました。
個人開発であれば最初のうちは何とかなりますが、作業が複雑になるほど、適切なコマンドを使わないと後から後悔することになります。 最初は「うっ」となりますが、普段の開発で本当によく使うコマンドは、実はそこまで多くありません。
この記事では、日常的に出番の多いGitコマンドを、用途ごとにわかりやすく整理して紹介します。
「まず何から覚えればいいのか知りたい」という方は、ぜひ最初の一歩として参考にしてください。
まず覚えたい基本の流れ
Gitでの作業は、ざっくり言うと次の流れで進みます。
git status
git diff
git add .
git commit -m "変更内容"
git push
毎回まったく同じではありませんが、基本的にはこの流れを押さえておけば困りにくくなります。
まずは、この流れの中で登場するコマンドから順番に見ていきます。
状態を確認するときによく使うコマンド
変更を加えたら、いきなりコミットするのではなく、まず今どんな状態なのかを確認するのが大切です。
git status
もっともよく使うコマンドのひとつです。
git status
このコマンドで確認できることは、主に次の3つです。
- どのファイルが変更されたか
- どのファイルがステージングされているか
- 今どのブランチにいるか
作業の最初と最後に git status を見る習慣をつけるだけでも、かなりミスを減らせます。
git diff
ファイルの中身がどう変わったかを確認したいときに使います。
git diff
まだ git add していない変更を確認したいときに便利です。
「この修正、本当に必要な差分だけ入っているかな」と不安になったときは、コミット前に一度見ておくと安心です。
ステージング済みの差分を確認したい場合は、次のように実行します。
git diff --staged
git log --oneline
過去のコミット履歴を一覧で見たいときに使います。
git log --oneline
通常の git log よりも見やすく、1行ずつコンパクトに履歴を確認できます。
「どのタイミングでどんな変更を入れたか」をざっと振り返りたいときに便利です。
変更を記録するときによく使うコマンド
変更内容を確認したら、次はGitに記録していきます。
git add
コミットしたい変更をステージングするときに使います。
git add ファイル名
たとえば特定のファイルだけをコミットしたいなら、次のように書けます。
git add README.md
変更したファイルをまとめて追加したい場合は、次のように実行することもあります。
git add .
ただし git add . は便利な反面、意図しないファイルまで含めてしまうことがあるため、慣れるまでは git status とセットで使うのがおすすめです。
git commit -m
ステージングした変更を、ひとつの記録として残すコマンドです。
git commit -m "ログイン画面のレイアウトを調整"
コミットメッセージは、後から履歴を見返したときに内容が伝わるように書くのが大切です。
ポイントは、「何をしたか」が一目でわかる短い文にすることです。
曖昧なメッセージよりも、内容が具体的なメッセージの方が、後で自分を助けてくれます。
ブランチ操作でよく使うコマンド
Gitでは、作業内容ごとにブランチを分けて進めることがよくあります。
git switch
別のブランチに移動したいときに使います。
git switch main
たとえば main ブランチに戻りたいときはこのように実行します。
以前は git checkout がよく使われていましたが、現在はブランチ切り替えなら git switch の方が意図が明確でわかりやすいです。
git switch -c
新しいブランチを作成し、そのまま移動したいときに使います。
git switch -c feature/add-profile-page
新機能の追加や記事作成、軽微な修正などをブランチ単位で分けておくと、作業内容を整理しやすくなります。
git branch
ブランチの一覧を確認したいときに使います。
git branch
今どのブランチにいるのかも同時に確認できます。
「ブランチを切り替えたつもりだったのに、実は違った」というミスは意外と起こりやすいため、迷ったときは確認しておくと安心です。
リモートと同期するときによく使うコマンド
ローカルでの作業内容をGitHubなどのリモートリポジトリへ反映するときに使うコマンドです。
git pull
リモートの最新状態を取り込むときに使います。
git pull
チーム開発ではもちろん、ひとりで作業している場合でも、別端末で更新しているなら使う機会があります。
作業前に git pull しておくと、古い状態のまま作業を進めてしまうリスクを下げられます。
git push
ローカルで作成したコミットを、リモートリポジトリへ送るコマンドです。
git push
新しいブランチを初めて送るときは、次のように使うことがあります。
git push -u origin feature/add-profile-page
-u を付けると、以後そのブランチで git push や git pull をシンプルに実行しやすくなります。
困ったときに便利なコマンド
毎回ではないものの、覚えておくとかなり助かるコマンドもあります。
git restore
変更を取り消したいときに使います。
たとえば、まだステージングしていない変更を元に戻したい場合は次のようにします。
git restore ファイル名
また、git add した内容だけを取り消したいときは、次のように実行します。
git restore --staged ファイル名
「消したいのはファイルそのものではなく、Git上の変更だけ」という場面で役立ちます。
git stash
いまの作業をいったん退避したいときに使います。
git stash
たとえば、作業途中なのに急ぎで別ブランチを触る必要が出たときに便利です。
退避した内容を戻したい場合は、次のように実行します。
git stash pop
使いどころはやや限定されますが、知っておくと作業を中断しやすくなります。
最初に覚えるならこの5つで十分
これからGitを使い始める方が、まず優先して覚えるなら次の5つがおすすめです。
git statusgit diffgit addgit commit -mgit push
この5つだけでも、日常的な個人開発や学習用途ならかなりの範囲をカバーできます。
そのうえで、ブランチを使い始めたら git switch、取り消しや退避が必要になったら git restore や git stash を追加で覚えていくと、無理なく理解を広げられます。
まとめ
Gitは最初こそ難しく感じますが、よく使うコマンドに絞って覚えていけば、少しずつ慣れていけます。
すべてを一気に覚える必要はありません。
まずは status で確認し、add と commit で記録し、最後に push する。この流れを自然に使えるようになるだけでも、Gitへの苦手意識はかなり薄まるはずです。
この記事が、Gitを使い始める方や、コマンドを整理して覚えたい方の参考になれば幸いです。